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「留魂録」吉田松陰より

「身はたとひ武蔵の野辺に朽ぬとも

            留置かまし大和魂」 (吉田松陰)

Syouin

明治維新に活躍した長州の若者を育成した吉田松陰の激烈な句ですね。留魂録の中で、彼は、「吾れ行年三十、一事成ることなくして死して禾稼の未だ秀でず実らざるに似たれば惜しむべきに似たり。然れども義卿の身を以って云えば、是れ亦秀実の時なり。何ぞ必ずしも哀しまん」と言っています。つまり、人の寿命には定まりがなく、三十で亡くなる人には、三十の四季があるから、まだ早いということではなく、その歳なりの花と実が備わっていると言います。これは生死への執着を度外視したところに、何事かを成すという志の実現がある、ということでしょう。いま存在する世の中が変わる、それは巨大な山を動かす如く、ただならぬ覚悟を要することなんでしょうね。

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