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「日本の智慧」亀井勝一郎より

「雰囲気とかニュアンスを楽しむという傾向は少なくなってきたのではなかろうか。同じことは娯楽についても言える。それが刺戟的でスピードがあってどぎつくなったため、却って娯楽感覚が麻痺してきているのではなかろうか。これだけ娯楽が発達して、人は却ってほんとうの楽しみを失っているのではないかという疑いを私は抱く。楽しそうな外観を呈しながら、却って深い不安におびえているようにさえみえることがある。とくに大都会ではそうだ。つまり疲れているのだ。疲労の深さは刺戟を求めるものである。より強い刺戟によって疲労を麻痺させるわけだ」 (亀井勝一郎)

人生論・幸福論
配信元:電子書店パピレス
提供:@niftyコンテンツ

随分前に書かれた作家の評論ですが、いまでも十分当てはまる内容ではないでしょうか。娯楽感覚が麻痺していくことは、自覚していると否とに拘らず、私たちは客観的に理解していることではないでしょうか。娯楽は私たちの要求に負けないように進歩していきます。したがって、上記内容がいつも新鮮に感じられるのでしょうね。足るを知るということが、大切ですね。

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