« 「侏儒の言葉」 芥川龍之介より | トップページ | 「日本の智慧」亀井勝一郎より »

「出家とその弟子」倉田百三より

「も少し素直になってくれたらな。人にも自らにも反抗的になっている。罰を受けたいというのは甘えている。地獄の火の恐ろしさを侮っている。指一本焼ける肉体的苦痛でもとても耐えられるものではないのだ。彼はまだ失うべきものを失うていないと見える」 (倉田百三) 

31153980

人は、何度か重ねて不幸に出会うと、他人にも自分にも素直になれなくなるものですね。それは、その人の罪とは言えないでしょう。しかし、自暴自棄になって、どんな罰でも受けてやる、などと思ってはいけないと、作家は言います。ちょっと宗教的かもしれませんが、地獄があるとすれば、この世では想像できない肉体的苦痛の連続なのです。今生はその苦痛を学習し、消化するための修行の場なのかもしれません。いかなる壁に直面しても冷静に対処したいものです。

|

« 「侏儒の言葉」 芥川龍之介より | トップページ | 「日本の智慧」亀井勝一郎より »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/472526/9745994

この記事へのトラックバック一覧です: 「出家とその弟子」倉田百三より:

« 「侏儒の言葉」 芥川龍之介より | トップページ | 「日本の智慧」亀井勝一郎より »