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開高健「開口閉口」より

「医と信にかけたピューリタン魂が随所に跳躍するが、いたわり、思いやり、無邪気、ユーモア、いきいきとした知的好奇心などに接していると、医は仁術であって算術ではないと、よくわかるのである。つまりここでは初心が生きているらしいのである。病院からそれをぬいたらあとはメスと薬瓶とレントゲン機械があるだけ」(開高健 麦茶を飲んで讃美歌を)

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近頃は、医は仁術などという、姿勢を正した言葉を吐くことが、恥ずかしくもありますね。しかし、患者の気持ちは、時代を越えて変わることなく、医者の袖を掴んで何度でも自分の病状を確認したいものです。そんなとき、医者の言葉や態度が、どれだけ患者を励ますでしょう。開高氏の言葉に、その思いが込められていますね。

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