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「斜陽」太宰治著より

「僕が早熟を装って見せたら、人々は僕を、早熟だと噂した。僕が、なまけもののふりをして見せたら、人々は僕を、なまけものだと噂した。僕が小説を書けないふりをしたら、人々は僕を、書けないのだと噂した。僕が嘘つきのふりをしたら、人々は僕を、嘘つきだと噂した。僕が金持ちのふりをしたら、人々は僕を、金持ちだと噂した。僕が冷淡を装って見せたら、人々は僕を、冷淡なやつだと噂した。けれども、僕がほんとうに苦しくて、思わず呻いた時、人々は僕を、苦しいふりを装っていると噂した。」(「斜陽」太宰治)

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人はお互い、良い誤解か悪い誤解かに尽きると、いう人もいます。人の心情をはかることは大変難しいですね。できれば、良い誤解をしたいし、良い誤解をされたいものです。理想は、真に相手の心情が分かれば一番よいのですが。

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