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夏目漱石「行人」より

「兄さんは碁を打つことは固より、何をするのも厭だったのだそうです。同時に何かしなくてはいられなかったのだそうです。この矛盾が既に兄さんには苦痛なのでした。」(夏目漱石)

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夏目漱石は、この文章の中で、「嫌」という字を使わず、「厭」を使っています。どことなく人生に疲れ、内省的で、自己嫌悪に陥っている感じが、でていますね。生きることに倦み疲れながらも、何かしなければならない、という焦燥感は、誰しもどこかに潜んでいる気がします。

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