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吉行淳之介「私の文学放浪」より

「芸術家が金持ちになってそのために堕落してゆくテーマの小説がときどきあるが、金があることによって毒される程度の精神では、金のないことによってもっと甚しく毒されるであろう。」(吉行淳之介)

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この本には随分影響を受けました。人間のしなやかな強さを学ばせて頂きました。その精神の一旦が、上記の一節に表れている気がします。金満家が堕落すると、世間はその堕落を、妬みの交じった黒い心で嘲笑したりします。金の苦労を知らないから・・・などとしたり顔で批評したりします。しかし、果たしてそうなのでしょうか。金を言訳にしてるんじゃないでしょうか。吉行氏はそこのところを、的確に表現してくれてる気がするのです。人は金のみを動機に何かを頑張れるほど単純ではないと思います。一部の人を除いて・・・。そこが、難しいところなのでしょうね。                        

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